好感触のパソコンショップ
あなたの会社にも必ず「ケータイ×○○」で新たな市場を切り描く可能性は秘められている。
そう言えば、ヤル気になってもらえるだろうか。
コミュニケーションするか、という課題に対して、あなたはどのような解を導き出すだろうか。
多くの人にとってケータイはごく私的なコミュニケーション・ツールである。
消費者があなたの会社・商品・サービスを、私的な存在と感じてもらえるようになることで、初めて有効なコミュニケーションが成立すると筆者は考えている。
そう、なかなかハードルは高いのだ。
ネットを通じてメールを送ろうか、サイトに誘導してクーポンを活用してもらおうか、待ち受けアプリを配布して自社の情報を配信する土壌を作ろうか。
いろいろなことが思い浮かぶだろうが、知らず知らずのうちに「ネットを利用して」という前提に縛られていないだろうか。
なにもケータイで消費者と繋がる方法はネットだけではないのだ。
新たな媒介がケータイに登場している。
そう、それはおサイフケータイであり、”電子マネー”だ。
貨幣は商品と消費者の媒介として存在し、言い換えればあなたの会社(の商品)と消費者の仲立ちをしている。
消費者は商品を購入する際、お金を媒介としてあなたの会社と接触しているわけだ。
それがコミュニケーション・ツールであり”媒体”であるケータイに載ったことによって広がる可能性なのである。
人と人を繋いできたケータイが、人と社会を繋ぐ存在に変わりつつあるという意味で、ケータイは新たなフェイズを迎えたといえる。
iモードでケータイに”ネット”を持ち込み、ケータイのフェイズを一つ引き上げたN社執行役員のN氏。
そのN氏が、またしてもおサイフケータイという形でさらに新たなフェイズを開拓した。
N氏は、ドコモのクレジットカード事業である発表会で、「ドコモへの入社から約八年、一番やりたかったことをやっと実現できたという思いに駆られた」と語った。
その先見の明と土壌作りの上手さには、目を見張る。
「小額のクレジット決済市場は手つかずで残っています。
しかも、これまで本気で参入したところはなかった。
だからドコモがやるのです」といったフロンティアスピリットも、ケータイ業界を代表するN氏らしい発言に感じる。
では、クレジットカードのブランドである”iD”と、その上で提供するサービスである”QUSX”を持ったドコモが、小額クレジット決済市場に乗り込むことで、どんなインパクトが生まれるのだろうか。
一万円以下の決済時には、サインやPIN(個人認証番号)入力などを必要としないというのがQUSXの一つの特徴だ。
我々ユーザーからすると、「サッとリーダーにかざすだけでクレジット払いできるなんて便利だ」という話だが、流通業者側からするとドコモが毎月巨額のショッピング決済の与信をしていることになる。
そのことについて、N氏はこのように語る。
「二〇〇六年四月時点で一二〇〇万人のおサイフケータイ保有者がいるので、単純計算すると月額最大一二〇〇億円の与信をするということになります。
一年間に換算すると、一兆四四〇〇億円の与信市場が生まれるという、インパクトの大きな事業です。
喚覚の鋭い流通業者は、このインパクトにいち早く気がつき、競うように提携関係を結んでくれました」小額クレジット決済市場でいかにビジネスを展開していくのか。
詳しい話は経済誌や新聞に譲るが、この先に一体何を見て、このインパクトの大きな事業に着手したのだろうか?QOSX事業を始めたN社の真の目的は、実は小額クレジット決済市場の開拓ではないのかもしれない。
ケータイが、これまで以上にマーケティング・ツールとして有効になるというメリットに着目していると考えた方がよいだろう。
顧客の囲い込みというと、すぐに「オリジナルのクレジットカードを作ってポイントで囲い込み」という話になりがちである。
しかし、実際のところはなかなか効果を見出せない企業が多い。
様々な企業が似たような施策を実施すると、カードの枚数だけが増え、利用者はいつどのカードを使っているのか分からなくなる。
挙句の果てには、サイフに入りきらないという理由で、カードは机の引き出しにしまわれてしまう。
しかし、おサイフケータイであれば、そもそも常にケータイを所持しているし、複数のカードを1つのケータイで管理することができる。
マーケティング・ツールとしては、とても優秀な存在なのである。
N氏は、「ドコモによるクレジットカードの発行は、これから始まる『おサイフケータイによるリアルライフ革命』の第一歩となると信じている」と語る。
そして、「ドコモは通信サービスと決済サービスを組み合わせたQOSXにより、個人の消費活動を楽しく豊かにする会社に変貌していくはずである」と。
これはそのまま、企業が持つケータイ活用の可能性を暗示する言葉だとも言えるだろう。
企業は、ケータイを活用することで、個人の消費活動を楽しく豊かにすることができるのだ。
おサイフケータイでエンターテインメントを演出買い物することでケータイに自然とポイントが貯まっていく。
買ったお店だけでなく、購入した商品のメーカーからもポイントが付く。
メーカーからのポイントを貯めれば、プレミアムグッズなどがもらえる懸賞にネット経由で応募できる。
一方、お店では来店回数によって、割引率が変わってきたりもする。
購入した商品のメーカーからポイントが付くという、いままでにないマーケティング手法を、いち消費者として非常に楽しみにしている筆者だが、詳しい説明は各項に譲ることとしよう。
ケータイ活用事例を合計十六社(団体)に取材して回った。
聞けば聞くほど、「買い物が楽しくなりそうだ」、「楽しい使い方の幅が広がりそうだ」と感じ、とにかく楽しくて仕方がなくて、早く利用したい、というそんな気分にさせられた。
それは買い物に限った話ではない。
例えば航空会社にあるチェックイン不要の搭乗サービス”スキップサービス”も、筆者にとっては楽しみな存在である。
国内線のチケットをネット経由で予約・購入し、そのままおサイフケータイをチケット代わりに使えるようになることは、かなりワクワクさせられる。
便利になるということに、嬉しさだけでなく、楽しさも感じるのは筆者だけではないはずだ。
面倒な搭乗手続きがなくなった分、空港でのんびりできるといった、個人的に楽しみな生活の選択肢が増えるからである。
こうした”ケータイ×○○”に挑んでいる企業の企画担当者たちは、自慢の企画を大いに語ってくれた。
それはまるで、エンターテイナーのようですらある。
「ウチの店に来ればこんなに『お得』です」ではなく、「こんなに『楽しい』んです」といった、エンターテインメントをそこに生み出そうとしているからだろう。
サッカー、11リーグに所属するサッカーチームOでもケータイ活用の企画が進んでいる。
地域密着の1リーグチームらしく、企画担当者は、ケータイ活用でも地域の活性化をコンセプトに掲げていた。
周囲をおサイフケータイエリアにして、スタジアムを訪れたサポーターが、地元のお店でおサイフケータイをたくさん利用できるようにしたいという発想だ。
サポーターが地域のお店に行くことで、選手の待ち受け画面を入手できるなど、何らかのメリットを地域ぐるみで提供することも、おサイフケータイを活用すれば可能なのである。
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